ウェブサイトを見る際に「Cookieを有効にしてください」というポップアップが表示されたことはありませんか? なんだか分からないと不安に思われる方もいるかもしれません。
クッキー(Cookie)とは、Webサイトの訪問者の情報を一時的に自分のパソコンやスマホに保存するための仕組みであり、それぞれのユーザーの識別を目的としています。
ではCookieとは何の目的のものでしょうか? 例えばショッピングサイトの利用をイメージすると分かりやすいかもしれません。ログアウトせずにブラウザーを閉じて、再度同じショッピングサイトを閲覧したときに、ログイン状態が保持されている、あるいは以前カートに入れた商品がそのまま残っていることがあるかと思います。これは、Cookieが機能しているためです。このようにCookieを利用することで、よくアクセスしている会員サイトに毎回ログイン情報を入力しなくても済んだり、前回閲覧していた状態の続きから開始したり、ということが実現されます。
一方で、プライバシーの観点からCookieは注意が必要なときもあります。例えばショッピングサイトの飲料品を閲覧したあと、別のウェブサイトを訪れた際に飲料品に関連する広告が表示された、というような経験をお持ちの方は多いと思います。
これは「トラッキングCookie」と呼ばれる仕組みにより、ユーザーがどのようなウェブサイトに訪問したかという情報を元に、そのユーザーが関心を持ちそうな広告を配信しているのです。そのようなことがあると、自分のオンラインでの行動を追跡されているように思うユーザーは少なくありません。そのため、ウェブサイトに訪問したユーザーにCookie利用の許諾を得るようになってきています。
Cookieは利用しているブラウザーの設定画面からいつでも消去でき、パソコンやスマホに保存しておくかを自分で選択できます。また、アクセスしているサイトのCookieは許可する一方で、ウェブページに表示されている広告や画像を所有している他サイトのCookieをブロックするなどの詳細設定もブラウザーで行えます。必要に応じてCookieの削除や設定を行い、セキュリティやプライバシー、使い勝手とのバランスを取りましょう。kh