トリマーになるために学校に通っていたころ、様々な犬種のカットを学びました。
中でもカットの練習に多かった犬種はトイ・プードルでした。
今のプードルのカットはダッフィーの様なテディベアカットか主流ですが、練習していたころは顔そりのショーの様なカットばかりでした。
小さなマルチーズも顔そりをしてプードル風のカットにしたりすることもありました。
トイプードルの語源はドイツ語の『プーデル(水を跳ね返す)』から来ていると言われています。もともとはプードルは水鳥猟で獲物を回収する仕事をしていたそうです。
ショーなどでおなじみのカットは水猟犬の頃に水中で活動がしやすいように、心臓など保護の必要な部分以外を刈り込んだ実用性に富んだカットです。
刈り込むようなカットは寒そうと感じてしまいますが、大型のスタンダードプードルにはそのカットがとても似合います。頭の良さもトップクラスです。
小型のトイプードルのシャンプーカットで約2時間ですが、スタンダードプードルとなると、2名でシャンプー&カットして3時間半ほど。
それだけの時間をじっとしていてくれる賢い子ばかりでした。
今では体力が持ちませんが、現役トリマーの頃は一日中シャンプーカットを繰り返していました。
たまに懐かしく思います。
M.A.