1988年のソウルオリンピック、100m背泳ぎで金メダルに輝いた鈴木大地さんをご存じでしょうか。
優勝直後のインタビューで感想を聞かれ「うれしいに決まってます」と、不愛想に答えた選手で、
その後は2015年に初代スポーツ庁長官に就任し2020年の任期満了まで務めました。
金メダル獲得の時に話題になったのがバサロキックです。
背泳ぎのスタートの後、上を向いたまま水中に潜りながらバタフライのドルフィンキックをする技です。
バサロキックは普通に背泳ぎをするよりも早く進むことができて(でも疲れますが)、鈴木大地選手は
決勝でいつもより長くバサロキックをすることで見事金メダルを獲得しました。
いつもは25mくらいなのに決勝では30mくらい潜ってました。
あれ、ちょっと待って、水中で上を向いていたら鼻に水が入って鼻がツーンてなりますよね。
あんなに長く潜って大丈夫なんでしょうか。
なんと水泳選手は鼻の穴をふさぐことが出来るんです。
やり方は簡単です。
下唇で上唇を押し上げて鼻の方に持っていくイメージで、上唇を鼻の穴に近づけるようにします。
この時、鼻の穴が奥の方で塞がって鼻呼吸がしにくくなるのがわかります。
これが出来れば水中で上を向いても鼻に水が入らず、長く潜れるんです。
現在はスタートとターンの後は15mまでしか潜ってはいけないルールになりましたので、鈴木大地さんが
オリンピックで取った作戦は使えません。 Y